『大鬼神 〜平成大陰陽師 国防指令〜』

大鬼神―平成陰陽師国防指令 (ノン・ノベル)

以前E中さんに「最近どんな本読んでる?」と聞かれた時、「流水みたいな地雷本が好きなんですけど、なかなかそういうのとは出会えなくて」と答えたことがあった。
その時、「じゃあ最近俺が読んだ地雷本貸してやるよ」ってことで、今週の京都行きの時借りてきた本が、これ。
もう、なんというか見るからに怪しい。タイトルからして地雷臭がプンプンする。

この手の地雷本はオチやキモを書いてしまうと何の価値もなくなってしまうので、あえて展開を書くことはしない。
とりあえず、読後の感想を一言で述べるなら、「T岡さんがCofCのシナリオ作ったらこうなるんだろうなぁ」って感じだった。
まぁ、そう振り返ってみると、個人的に「ど真ん中」なツボだったのかもしれないとも思えてしまうのが不思議だが。
面白いわけでは欠片もないけれど、相当にバカな本。=、かなり好き。

身内向けにPRするなら、登場人物の設定が激しく笑えることだろうか。

与党の若手幹事長と組んで日夜政府の仕事の吉凶を占う陰陽師・中橋。
売れないクトゥルフ神話小説書きにして大の相撲マニア・神山。
神山の妹でポニテに丸眼鏡の美少女かつ民俗学を学ぶ大学院生・まみ。

誰がどのキャラを作ったのかということまでありありと想像できないだろうか?
正直、私は身内が書いたんじゃないかと一瞬疑ったくらいだ。(実際には作者は我々とは全然縁のない人だが)

決してオススメはしない。でも、どこかで見かけたら、読んでみても…
いや、やっぱりヤメとこう。私以外には時間の無駄だ。