『威風堂々な彼女』

韓流にこれっぽっちも興味はない。そして、恋愛ドラマを見る趣味もない。

にも関わらず、浮世の義理と言うか、特殊な事情で、ついつい目に入ってくることもあるわけで。
そうなってくると、せめて面白いドラマであることを期待するしかない。

まぁ、このドラマは幸いにして面白かった。
コメディタッチでありながら、泣けるシーンではとことん泣ける。

物語は二昔前の日本のドラマ+一昔日本の女性向けコミックといった感じで、ありきたり極まりない設定なわけだけれども、役者(画面はほとんど見てないので、主として吹き替え版の声優)の演技力と脚本の技巧で、十分に見れるものになってる。

ただ、惜しむらくは最後膨らませた伏線を消化しきれず、非常に尻すぼみな感じで終わってしまってることか。
まぁ、元々テーマは家族愛だから、話を膨らませたこと自体が失敗なのだろう。

それにしても、男女の恋愛関係において「良い人」と呼ばれることの恐怖はすさまじい。医者のお兄さんの末路は、涙無しには見れんよ(笑)