さいえんす

阪大医学部が人工網膜の開発で成果を出したらしい。

昔スティービーワンダーが同じような手術を受けたというニュースを見たことがある気がするけど、この手の技術は夢があっていいな、と思う。

先日東大の教授が下腕部の筋電位を読み取って動作する義手を開発してる、という話をワイドショーで見た。
パターン解析などの技術面では既に十分な蓄積がなされていて、実用化の段階まで研究は進んでるらしい(試作品が1セット150万円、目標は1セット1万円での販売だとか)。

イタリアの、脊髄損傷で下半身不随になった男性の下肢の各筋肉に電気信号を流してトータルコントロールするような機械的人工神経システムが一定の成果を収めたとかいうドキュメンタリーなんかを思い出しつつ、科学バンザイ、と思ってみたりした。

その一方で、科学の無力さを感じることもある。

米国の働きかけで畜産物の輸入問題を扱う国際機関が日本の基準を厳しすぎるとしてより緩やかな国際ルールの策定に入ったとかいうニュースや、一連のアメリカのCO2排出規制に対する態度をみてると、「人類」という視点を追求するはずの科学というスタンスが単なる夢想家の妄想でしかないような気がして虚しい。