破壊王

上手く言葉にならない。

私にとって、プロレスと言えば90年代、闘魂三銃士が支配する新日本プロレス第二期黄金時代だった。
その中にあって、絶対不動のエースとして、橋本の存在は特に別格であった。

小川戦の敗北、ZERO-ONEへの移籍、怪我によって動かなくなる体、様々な事情によるファンからのバッシング…
転落していくその姿を見てなお、私の心のどこかには、いつの日か再び彼が武藤や蝶野と手を取り合って、プロレスを、闘魂を復興してくれるんだ、という期待が消えることなく存在していた。

だが、それはもう永遠の夢となってしまった。
三銃士・四天王時代と呼ばれた輝かしい時代の、これは終わりの始まりなのだろうか。
あまりに、早すぎる…

ご冥福をお祈りします。