年越し

子供の頃と違って、年越しに感慨を感じなくなった。
いや、そもそも、最近生活の中で何かを新鮮に感じるという経験がほとんどなくなってきている。

「老い」というのはこうした鈍化の積み重ねなんだろう、と思う。

何ら感じることのないまま、それでも二年参りには行った。
賽銭を投げようとしたら「伊勢神宮もよろしく」という感じの札がかかっていて「天孫系は嫌いだから減額しようかな」と思ったのが、今年最初の思考だった。

でもまぁ、神様の業界にも縦の関係がいろいろあって大変なんだよな、とか、そもそもこの神社貧乏で大変だよな、とか。
そういういろんなことを考えてるうちに、予定通りのお賽銭を投げてた。

105円(消費税込み)

帰り道。「何だか無駄なことしてるなぁ」と、ふと思う。
だけど、よくよく考えてみれば、最近の生活は無駄なことしかしていない。
「有意義」なことを沢山できていた、子供の頃っていうのはスゴイなぁ、と。

そんなくだらないことばかり考えてる最近の私だけど、とりあえず皆さん今年もよろしく、ってことで。