墓参

小泉首相泉岳寺で四十七士の墓に線香供える

 小泉純一郎首相は14日夜、赤穂浪士の墓がある東京・高輪の泉岳寺を訪れ、四十七士の墓に線香を供え手を合わせた。歌舞伎「忠臣蔵」ファンとして知られる首相だが、頼みの「支持率神話」がかげる中、討ち入り当日の墓参を即興で思い立ったようだ


というわけで、前回書いたお話は「忠臣蔵」のストーリーだったわけだが、なんともはや、「テロとの戦い」を断固として推進しているはずの小泉首相が日本史上希代のテロリスト達を賛美してのけるのだから、世の中分からない。

大石内蔵助達四十七士は、市民レベルでの喝采を浴びてはいるものの、当時の法に背き、私憤によって政府の重臣とその家中の者を惨殺してのけた大犯罪者であることに変わりは無い。
物語としての「忠臣蔵」が日本人の心に訴えかける部分の大きい名作なのは間違いないことだが、それはそれ、これはこれ。
やはり、「テロ許すまじ」という政治的主張を推進する人が賛美してよい相手ではないと思うのだが。