弱そうな名前

「准教授」新設へ 中教審助教授は実態に合わず」

 中央教育審議会(鳥居泰彦会長)の「大学の教員組織の在り方に関する検討委員会」は22日、助教授職を廃止して「准教授」というポストを新設する制度改正案をまとめた。「教授を助ける」という助教授の職務規定が今の実態にそぐわず、国際的にも名称が通用しないことが理由だ。文部科学省はこれを踏まえ、学校教育法を改正する方針。06〜07年春ごろには全国の国公私立大学で新職名が登場しそうだ。

「准教授」…慣れるとまた変わってくるのだろうけど、微妙に「助教授」よりも弱そうな感じが…

確かに、日本の大学では助教授というポジションは二極化している。
でも、その根本的な理由は役職の内容が曖昧になっているからではなく、単に教授ポストが非常に少ない(かつ、政治的な力関係や年功序列によって老害的に埋められていることがある)からだと思うのだが。
「ラボ内ラボ」が当たり前の状況になっている現状を、これで本当に改革できるんだろうか…?

新ポストの設立が、今の教授に相当するような地位(それに伴ってアシスタントとしての准教授・助手ポスト)を倍化させるものであるならば素晴らしいことだが…これ、多分今の助手とかのポストが削られるだけなんだろうなぁ。
(教授待遇を増やせば助手の数はその倍減らさないといけないし…)

日本ほど無駄に(=社会的に活用できない数の)高等研究者を育成している国も珍しいのではないだろうか。